日々野原や空で見つけたものを綴ります
心の野原や空で見つけた本や音楽、絵などのことも・・・
緑の海
JUGEMテーマ:散歩


台風一過の青空の日、小さなお花を見に埼玉県入間市に行ってきました。といっても、普段買い物に行くショッピングモールから5kmほど足を延ばしただけですが。
このあたりは狭山茶の産地で、走った道の名も「茶どころ通り」
以前から地図で見て、どんな所かなと思っていましたが、わざわざ出かける理由も無く・・・ところが先日、テレビで「ロビラキの花が満開」とのニュースを見たのでした。場所は埼玉県茶業特産研究所。調べてみると、やはり近いようなので早速行ってみました。

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抜けるような青空の下、深い緑色のお茶の木がキラキラと輝いてどこまでも広がっています。まるで緑の海のよう !
扇風機のようなものが何本も立っていますが、これらは霜害防止のファン。夜から朝にかけて風をおくることにより茶葉に霜が降りるのを防いでいるそうです。
この日は昼間でもクルクル回っていましたが、これは台風が通り過ぎた後の強風のためでしょう。
091027_1218~002_001.jpgお茶の研究施設ですから、様々な種類の木が並んでいます。
その葉だけ見ても、私には違いは分かりませんでしたが、専門家には判断できるのでしょうね。
さいのみどり、むさしかおり、ほくめい、ふくみどり、さやまかおり等々爽やかな響きの名札が並んでいます。

091027_1212~001_001.jpgこのようにきれいに刈り込んだものの他に、自然な形のままの木を集めた場所もありました。
野性味たっぷりで素敵です。
花もこぼれんばかりに咲いていました。実も既にたくさん落ちています。二つだけ拾ってきました。もちろん蒔いてみます。
ダメもとです(笑)

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研究所ならではの、それらしい景色 。温室や機械や測量のための道具など・・・こんな何気ない景色がとても好きです。
さて、お目当てのお花ですが・・・どこにあるのか分かりません。受付で尋ねると、職員の方が案内してくださいました。

091027_1142~002_001.jpgこれが実物大くらいでしょうか。形はお茶の花ですが、色はピンクです。
ロビラキは「炉開き」のこと。
お茶の産地に相応しい花ですね。
ユキツバキとチャの自然交配雑種で大変珍しい品種です。
原種は今から30年程前に新潟県栃尾市で発見されたそうです。この木も雪国から来たのでしょうか・・・

詳しい説明ときれいな写真がありますので、興味を持たれた方は研究所のギャラリーをご覧ください。ギャラリーはこちらです↓
http://www.pref.saitama.lg.jp/A06/BQ23/01/gallery/gallery-robiraki.html

キラキラ光る緑の海のむこうには、青い山々の連なりがくっきりと・・・
また一つ、好きな場所が増えました♪

| 17:57 | のはら | comments(12) | trackbacks(0) |
大きなグラス
JUGEMテーマ:自然

金木犀の香りがしてきた 団栗の実をみつけた 
モズが毎朝 近くの梢で鳴くようになった と思っているうちに
朝 起きると外はまだ暗く 日暮れがすっかり早くなり
いつの間にか すっぽりと秋に包まれています

    

空は大きなグラス
細かい雲は 注がれたサイダーの無数の泡のようです

   

やがて夕方になると
大きな空のグラスには何が注がれたのでしょう
淡いやさしいお日さまの光はビルの窓にも流れ込んでいます

     

    

一日として同じ空はない
いいえ 一瞬として同じ空はありません

     

4時半に「ゆうやけこやけ」のチャイムが流れると
南から北へとカラスが帰っていきます
カラスも一緒に帰りましょう〜♪ 
賢いカラスは歌詞が分かっているのかもしれません

            

寒い夜の次の朝 富士山が白くなっていました
昼間暖かくなると 少しずつ雪が溶け 夕方にはもとの姿に
この頃は晴れていても なぜか姿が見えません
ぼんやり霞んだ雲の向こうで 富士さんは白いコートを着ているかしら
| 15:00 | そら | comments(16) | trackbacks(0) |
ミス・ポターに会いに
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090916_1409~001_001.jpg映画『ミス・ポター』を観に図書館へ行ってきました。図書館? そう、図書館のDVDコーナーへ。
先日、次女から、映画館で『ミス・ポター』を観て、とても良かったと電話がありました。
「絶対、お母さんの好きなタイプの映画」だそう・・・
その少し前、偶然にもそのDVDを図書館で目にしていて、観たいと思いましたが、市外の利用者に貸し出しはしていないのでした。
そういえば、貸し出しはしていないけれど、図書館内で視聴するのはOKだったはず・・・といそいそと出かけました。

091020_1220~002_001.jpgとてもステキな映画でした♪
ミス・ポターを演じるレニー・ゼルウィガー、親しみやすい顔立ちで、何となく日本の女優さんぽいと思いつつ観ていました。
今気がつきました、真野響子さんに少し似ているような・・・。
DVDを観た後は屋上のハーブ園で一休み。
少しずつ、咲いているお花も移り変わっているようです。
美術の棚の前でポターの作品集などを見てから帰宅。

091021_1407~001_001.jpgこれは私の本棚の宝物。
ピーターラビットのシリーズが本屋さんに見立てたケースに入っています。
一冊一冊は手のひらに収まるほど小さくて可愛らしいものです。
自然を深く愛し、描き、さらに保護し残していくことにまで生涯を捧げたビアトリクス・ポター・・・映画を観ることによって彼女をより身近にいきいきと感じることが出来ました。
出版に至った経過を知ることにより、この小さな本たちは、さらに愛おしく感じられてくるようです。
| 15:42 | 本・音楽・美術など | comments(14) | trackbacks(0) |
秋の宝石
JUGEMテーマ:散歩

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久しぶりに釜の淵公園を散歩してきました。
「釜の淵」は聞き慣れない言葉でしょう。これは、昔多摩川の水量が現在より多かった頃、深さや形が「釜のような淵」だったことに由来しているそうです。淵とは水の深い所のこと。
今でも切り立った岩のあたりはかなり深いように見えます。きれいなエメラルド色なのがその証拠かもしれません。
エメラルドは持っていないけれど、こんなに澄んだ水の流れを見ることが出来るのはとっても贅沢なことかな〜と思います。

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茅葺き屋根のお家の前には、金色に輝く木の葉もありました。
あまりに眩しくて、ずっと見ていられないほどです。
あたり一面に甘〜い香りが漂っているので、近づいてみると、やっぱり・・・カツラ(桂)の木でした。ハート型の散り敷いた葉から、香ばしいような甘い匂いがしているのです。
何故このような香りを放つのでしょうか?

091015_1158~001_001.jpg川を離れて雑木林を進むと、まるでルビーのように赤い不思議な形の実が・・・これはたぶんウラシマソウの実。
春から初夏の頃、この辺に不思議なかたちの花を咲かせていたような気がします。アザミの花も終わり、他には何一つ華やかな色が無い林の中で、そこだけが燃えているようでした。

091015_1159~001_001.jpg所々に立っているこの方は一体誰でしょう?
春や夏にはどのような姿をしていたの?と尋ねてもただ黙って少し揺れるだけ。このあたりに咲いていた花を思い出してみましたが・・・。
小さな風船のような、これは蕾なのでしょうか、それとも実でしょうか。まだ磨かれていない翡翠のようにひっそりと輝いていました。

091015_1206~003_001.jpgヒスイさん?に別れを告げ、坂道を引き返すと途中で呼ばれました、初めて会出会ったお花に。
岩壁の上から下へと手を差し伸べています。
ここでは初めて、そして他のどこでも一度も見たことがありません。
目立たない小さな花ですが・・・

091015_1204~002_001.jpgさながらダイヤモンドのように華やかです。中心部はほんのりと桃色です。
センニンソウなどの仲間かしら・・・。

(追記  ha-chanさんのご協力により、この植物は「コウヤボウキ」と判明いたしました。ありがとうございました。10月24日)

紅葉前の秋の川や林は、ひっそりとしていましたが、よく見ると、まるで宝石のような美しいもので溢れていました。

こんな時、いつも心に浮かんでくるのが宮沢賢治の童話集『注文の多い料理店』の「序」です。
 
 わたくしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
 またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。
 わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです。
 これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです・・・(以下略)

たくさんの童話や詩を残した賢治ですが、私が一番好きなのは、実はこの「序」なのです。
この文章が自然に心に浮かんでくる時は、豊かな何かに包まれている時なのでしょう♪
| 15:22 | のはら | comments(12) | trackbacks(0) |
美しき秋の日
JUGEMテーマ:自然


何のひねりも無いタイトルですが(笑)今日は朝から文句のつけようのない美しい日です。
三連休ですが、我が家はいつもどおり。
でも、こんなに爽やかなお天気なので嬉しくてしかたありません。

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昨日は隣町の六道山公園に行きました。意外なほど森はまだ緑、ただ風は確かに秋の冷たさを含んでいました。
この公園には展望台があるので上ってみると、望遠鏡を構えた人々でいっぱい。野鳥の観察をしているのかな・・・と遠慮気味に景色を眺めていると、近くにいた方が「どうぞ、オオタカが見えますよ」と促してくれたのです。
もちろん喜んで見せていただきました・・・いました ! 確かにオオタカが電柱の天辺に。まるで王様のように眼下をゆっくりと見渡しています。
その時、キョ、キョ♪と鳴き声が。キツツキに違いありません。その方は、今度は別の方角に望遠鏡を向けて、再び「どうぞ・・・」と。
覗いてみるとアオゲラです。きれいな白、緑、赤の色彩が目に飛び込んできました。我が家の近くにも時々飛んできますが、はっきりと姿は見えません。が、この時は、まるですぐそこにいるように羽の様子も、その可愛らしい瞳も分かりました。
お礼を言って、展望台を下り、再び野原を散歩。

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所々にユウゲショウの小さなピンクの花。潅木に絡まっているのはカナムグラ。目立たない小さな花です。きれいな青い実が目を引くイシミカワ・・・ドングリもたくさん落ちていたので、主に今まで蒔いたことのない形のものを拾って帰りました。

091011_0948~001.jpg今朝は夫を7時に送り出し、夏掛け布団を洗い上げてからエコパークへ。
久しぶりに行ってみたら、何と池を造成中。この公園に川が流れていたらどんなに素敵かと思っていましたが、池だって大歓迎です。まだできたばかりで大きな水溜りのようですが、やがて馴染んでそれなりの風情が出てくるでしょう。近くにいらした係りの方が「春にはいろいろな生き物が見られますよ、カエルとか、ザリガニとか・・・」とおっしゃっていたので今からとっても楽しみです。
さすがにエコパーク、この池には太陽電池を利用して酸素を送っているそうです。

091011_0941~001_001.jpg山野草のコーナーに咲いていた花。
どう見ても野菊の仲間ですが、葉っぱが丸く厚みがあります。
帰宅してから調べてみると「ダルマギク」と分かりました。このまるい葉を達磨にたとえた命名とか。花は陽射しのため白く写っていますが、薄い青紫色です。

091011_1303~001_001.jpg午後になると、西から大きな白い雲が次々に流れてきています。今朝は薄く雪化粧していた富士山も再び素顔に。
これから小さなベランダガーデンのお手入れです。
バジルを全て摘みとって、ラディッシュの種を蒔いて・・・そろそろゴーヤや朝顔も片付けて・・・昨日拾ってきたドングリを蒔き・・・気温も湿度もこれ以上のものは無いほど快適なので、仕事はどんどん捗りそうです♪

| 13:30 | のはら | comments(12) | trackbacks(0) |
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