日々野原や空で見つけたものを綴ります
心の野原や空で見つけた本や音楽、絵などのことも・・・
秋の小さな夢

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先週末、初夏には様々なショウブの花で彩られた「吹上しょうぶ公園」に行ってきました。青梅市北東部にあります。
秋には池の周りをフジバカマの花が飾ります。曇り空を映した池に、たおやかで繊細な花がよく似合って、とても日本らしい風景です。独特の香りもほんの微かに漂って・・・

090926_0923~001_001.jpg所々に真っ赤なヒガンバナが咲いています。
もう最盛期は過ぎた感じですが、ショウブの緑の葉に映えて鮮やかでした。赤い花と緑の葉の混声合唱団が秋の歌を厳かに歌っています♪

090926_0919~001_001.jpg園内の一画にはリコリスの群生が・・・ややクリーム色がかった白い花の群れ。少し怖いような神秘的な雰囲気です。
以前来た時は、可愛らしいピンク色や黄色、薄いオレンジ色のもありましたが、今年は無いのか、もしかすると時季が過ぎてしまったのかもしれません。

090926_0938~001.jpgコスモスやケイトウの花、マユミの赤い実なども見ながらゆっくり一回りして、再び池へ。
去年はここで美しい蝶に出会ったことを思い出しながら出口に向かいます。

その時です。
フジバカマの花影に、いました !
まさか今年も会えるとは思っていなかったのですが、あのアサギマダラが !

驚かせないように離れた所から撮ったのでぼんやりしていますが、この蝶の美しい翅の色が分かるでしょうか・・・
明るい土の色と、遠い空の色、そして木々の深い蔭の色。
そっと見ていると、やがて蝶は対岸へと飛んでいきました。

初秋に見た小さな美しい夢。

| 15:42 | のはら | comments(10) | trackbacks(0) |
彩の森へ
JUGEMテーマ:散歩

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連休の一日、埼玉の公園に行ってきました。いつものことですが、連休といっても何かと仕事があり、夫と揃って休みが取れたのは一日だけ。
どうする? と尋ねると、どこか緑のある場所に行きたいね、と夫。
私は毎日のように、多摩川、牧場、公園、お寺・・・と寄り道しているので、普段は行かない所を考えました。
車で1時間以内で行けるのは、ハーブガーデン、狭山湖畔、薬用植物園、昭和記念公園あたりでしょうか。でも、連休中は混んでいそう。
で、思いついたのが以前一度行ったきりになっている『彩の森( さいのもり) 入間公園』というところ。
とてもステキな公園だったのですが、我が家からの道が意外と複雑で、私1人で行く勇気がありませんでした。

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ここは、都市化が進む埼玉県入間市の市街地に隣接し、昭和48年に米軍から返還された基地跡地を活用し市民のオアシスとして、また防災活動拠点としても整備された公園。
園内には大小の池があり、様々な樹木や草花はもちろん、ポプラ並木もあります。
広大な敷地なのに小さな売店ひとつありませんが、無料で開放されているのが嬉しいです。

090922_1115~002_001.jpg入ってすぐの管理棟のそばで不思議な植物が出迎えてくれました。
幅3cm弱、長さ30cm近くもある茶色のサヤが何十と下がっています。
そのサヤを揺らすとマラカスのようにシャカシャカ鳴ります♪
名札を見ると「アメリカサイカチ」
このサヤはサポニンという成分を含んでいるので、昔の人は洗濯に使ったとか。
落ちているサヤを一つ貰ってきたので、今度試してみたいと思います。
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この日、初めて見た植物。
地面に這うように咲いている小さな小さな花。紫、青紫、白の組み合わせがとてもきれいです。
花の名に詳しい夫も「これは分からないなぁ、どう見てもマメ科だけど・・・?」
帰宅してから我が家のお宝(笑) 『山渓カラー名鑑 日本の野草』のマメ科を調べましたが載っていません。これに載っていないものは殆ど無いのですが・・・。
ネットで「マメ科 地を這う 紫の花」などと入れて検索をかけると・・・
ハイメドハギでした !

090922_1020~001_002.jpg園内の樹木には、このように手作りのネームプレートが付いているものも。周囲にとてもマッチして素敵です。
これはナナカマドの仲間のようですが、実らしきものは見当たりませんでした。普通のナナカマドとは違うのでしょうか。何本も生えている様子が爽やかな、趣のある木でした。
サトウカエデやプラタナス、ヒマラヤシーダー等の一画は外国の雰囲気。プラタナスの実もお土産に持ち帰りました。自然の造形の素晴らしさには脱帽です。

090922_1059~001_001.jpg園内ではいたる所にふわふわ、キラキラしているものが・・・。これから何処へ旅立っていくのでしょう。
池の水面をよく見ると、カメが何匹もゆっくりゆっくり泳いでいました。
気持ちよさそう。見ている私の心もゆっくり泳ぎ出し、ほぐれていくのを感じます。
最後にポプラ並木をそぞろ歩いて帰路へ・・・
| 16:54 | のはら | comments(6) | trackbacks(0) |
花のお寺で
JUGEMテーマ:散歩
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秋晴れで気持ちがよいので、090911_1029~001_001.jpg初秋の塩船観音寺に寄り道。
東京都青梅市にあり、春はつつじ祭りで有名なお寺ですが、秋も萩や彼岸花で境内が彩られます。
花があまり無い時でも緑がいっぱいのお気に入りの場所。
山門の前には清楚な白萩が咲いています。

090911_1127~001_001.jpg彼岸花もいろいろな所で咲いていますが、本堂のそばでは大きな黒アゲハがフワリフワリ・・・花から花へと蜜を求めて飛んでいました。
萩も彼岸花も、まだ満開とはいえず、少〜し物足りない感じ。それで裏の方へ下りていくことにしました。すると思いがけない光景が・・・

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090911_1051~001_001.jpg畑というのか、空き地というのか・・・広い原っぱに点々と幾つもの黄色い彼岸花が咲いていました。白や薄いピンクのものも混じっています。何だか他の惑星に降り立ったよう。
ここで初めて見る景色でした。去年も咲いていたのかしら・・・ただ見過ごしてしまったのか、今年初めて黄色い彼岸花が咲いたのか分かりません。
とにかく、出会えて良かった♪

090911_1058~001_001.jpgさらに奥へ進むと、いつもの小さな池。
葦などはもう茶色に枯れていました。
去年はきれいなエメラルドグリーンの胴体を持つ大きなトンボが何匹も飛び回っていたけれど、今年は見かけません。
古池はただ静かに青空を映していました。
ここに蛙が飛び込めば、一句出来そうです(笑

池の近くには空の色と同じくらい青い紫陽花がまだ咲いていました。
紫陽花の葉にはカタツムリも。今年は雨が多かったせいでしょうか、例年よりカタツムリに出会う機会が多かった気がします。

090911_1035~001_001.jpgお供えのお花にも季節感があふれています。
ここは風車なども飾ってあり、小さいながら、お寺の中で一番賑やかな空間です。
お寺の山頂は素晴らしく見晴らしが良いのですが、ただ今工事中で登れないのでご注意ください。
約15mの白衣観音立像(青銅製)が建てられるそうです。
さぞ立派かと思いますが、想像がつきません・・・
お寺も少しずつ変化していくものなのですね。
                            
| 16:13 | のはら | comments(16) | trackbacks(0) |
ブラックベリー・ジャム

090609_1431~001_001.jpgベランダのブラックベリーが開花したのは、たしか関東地方が梅雨入りした頃でした。
ベリー類は白い花かと漠然と思っていたら、可愛らしいピンク色。ほんのり頬を染めた小さなバレリーナのように見えました。

あれから次々と花が咲いて、そして散って・・・やがて出来た実は夏の暑いベランダで黒々とした輝きを放ちました。

090830_1338~001_001.jpg一つ、また一つと実が熟していくので、収穫しては冷凍庫に保存していきました。最後の実を採ったらジャムにするつもりで。
小さな苗木が1本だけでしたから全部合わせても十数粒、ジャムを作るほどの量ではありません。
どうしようかなと思っていた矢先、グリーンセンターで少量のブルーベリーを見かけて購入。
一緒に煮ることにしました。

090907_1718~001_002.jpgこれはベランダのレモンバーベナ。
その名の通りレモンの香りのするハーブです。
ベニシアさんの番組で、べりー類のジャムを作る時入れていたのを思い出しました。
ジャムは普通、素材と同量の砂糖を使いますが、やや控え目の8割程度にし、レモンバーベナも少量刻んで入れ、コトコト煮ました。

090902_0650~001_001.jpgできました♪

パンに載せていただくと、今まで知らなかった味。少しプチプチ感があり、ブルーベリーの方が多いのですが、味はブラックベリーの方が勝っています。
この感じは何かに似ている・・・
そう、初めて外国の絵本を開いた時のような・・・


| 15:47 | くらし | comments(10) | trackbacks(0) |
白い花々
JUGEMテーマ:自然

090812_1047~001_001.jpgここ1週間程の間に、いろいろな所で出会った野の花。その中で、小さな白い花を集めてみました。
今まで気がつかなかっただけかもしれませんが、初めて見た花がいくつかありました。これはその中のひとつ。
背丈は30cmくらい。花は画像がちょうど実物大です。
耳を澄ませば綺麗な音が聞こえてくるよう・・・ツリガネニンジンかしらとも思いましたが、それならばもう少し紫色らしいのです。
シャジンという仲間があるらしいのですが、多種あってよく分かりません。小さなベルさん♪とでも呼んでおきましょう。

090812_1032~001_001.jpgこの草花は1mくらいあってフジバカマによく似ていますが、真っ白で、良い香りもしません。ヒヨドリバナという名前のようです。
そういえば、去年の夏、この花のそばで美しいアサギマダラという蝶を見かけたような・・・アサギマダラはこの花を好むそうです。
それにしても何故ヒヨドリ ? 「ヒヨドリが山から下りてきて鳴く頃に開花することからヒヨドリバナと呼ぶ(Wikipedia)」そうです。
ヒヨドリが山から下りてきて・・・? この辺りではヒヨドリは1年中いるのであまり実感がわきません。

090812_1019~001_001.jpgゲンノショウコです。花の色は様々で、西日本では紅紫色、東日本では白や淡紅色のものが多いそうです。
どうりで・・・この辺りでは白か、ほんのり薄紫が差しているものしか見たことがありません。
昔から薬草として有名で、その効能が知られています。
ゲンノショウコは「現の証拠」と書き、「現に良く効く証拠」が名前の由来とか・・・花は可憐で儚げですが、強力なパワーを秘めているのですね。

090903_1224~001_001.jpgこの小さな白い花は夏の初めからいろいろな場所で見かけました。
今年多いのか、今まで気付かなかっただけなのか・・・ずっと名前が分かりませんでしたが、先日やっと。「ハエドクソウ」というそうです。
根の絞り汁から蠅捕り紙を作ったことからこの名がついたそうですが・・・こんなに可愛い花なのに、その響きは何だか似つかわしくありません。もっと可愛らしい名で呼んであげたいですね。

090903_1237~001_001.jpgこの不思議な形の花はヤマジノホトトギスです。この夏はずっと見かけなくて、どうしたのかなと思っていましたが、今日やっと一株だけ見つけました。
見つけるといつも笑ってしまいます。
オモシロ過ぎます、このデザイン !
私はいつもお神輿を連想してしまう・・・バッタやコオロギがワッショイ、ワッショイと担いでいるのが目に浮かんでくるのです(笑
虫たちは野原のお祭りに間に合って良かったと胸をなでおろしているかもしれません。
| 15:51 | のはら | comments(10) | trackbacks(0) |
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