日々野原や空で見つけたものを綴ります
心の野原や空で見つけた本や音楽、絵などのことも・・・
ヒヨコの巣立ち
090329_1041~001_001.jpg日曜日、我が家のヒヨコ(次女)が、大学の近くの学生マンションに引越しました。
自宅から通えない距離ではないのですが・・・この2年間、遠いことで大変なことも多かったのです。
可愛い子には旅をさせよ、ということもありますから、思い切って巣立ちさせることに。
親類縁者は殆んど東京にいるので「一人暮らし」するのは我が家の娘が初めてです。
結婚するまで家にいると思っていたのですが・・・

朝9時に引越しトラックが到着。大きな荷物はベッドと自転車程度。その他には、ダンボールが十数箱とお布団の包みだけなので、業者の方お二人で、あっという間に積み終わりました。次女は既に出発し、マンションに向っています。
後片付けを長女に託し、夫と私は車で新居に向いました。
国道16号を経て、五日市街道をひたすら東へ走ります。

090329_1058~001_001.jpg玉川上水沿いの桜はまだ蕾。何本か、早咲きのものもありましたが。
来週あたり、ちょうど見頃となりそうです。
道の周辺には、高い建物もほとんど無く、ケヤキの大木が目立ちます。昔ながらの武蔵野の風景に郷愁を覚えました。
やがて引越し先の最寄り駅に到着。近くの大手スーパーに車を停め、歩いて娘の所に向いました。
管理人さんにご挨拶をし、部屋へ。

090329_1251~001_001.jpg小さなベランダには、我が家から運ばれていった植物たちが、既に並べられていました。
一番先に箱から出して、お水も遣ったのでしょう。
これなら何とか一人で暮らしていけるかしら・・・

これから、いろいろなことがあるのでしょう。
楽しいことも、苦しいことも・・・いつでも見守っているからね♪

090329_1543~001_001.jpg帰り道、公園に寄ってみるとコブシもハクモクレンも満開を過ぎ、まるで交代するかのように枝垂桜が咲き始めていました。小さな可愛らしい花が、冷たい風にも負けず、命を輝かせています。
ヒヨコの巣立ちを心強く感じるとともに、ふとした折に涙ぐんでしまいます。
母鳥もしっかりしなくてはと思いつつ・・・

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| 10:27 | くらし | comments(10) | trackbacks(0) |
春は足踏み
            090319_1221~001.jpg

都心に続き、多摩地方も桜の開花宣言が出たようですが、寒の戻りで本格的な春の訪れは足踏み状態。牧場の牛たちも、こころなしか寒そうです。

ここは牧場に隣接した畑。
去年の冬は麦のようなものが育っていた覚えがありますが、今年は何も植わっていません。
よく耕されて、ホクホクと美味しそうな土がどこまでも続いています。
これから何が育つのでしょう・・・去年の後半はソルゴーという牧草が風に揺れていました。

090224_1235~001_001.jpgこれは畑の横にある温室。
入り口の両側には枯れたソルゴーが立てかけてあります。
風が吹いても倒れないところを見ると、何かで固定してあるのでしょうか。
それにしても、一体何のため? もしかしたら飾ってあるの?
そうだとしたら、とってもセンスがいいと思いますが・・・
このたたずまい、何ともステキ♪

090319_1242~001_001.jpgそのお隣には観測スペース。
このような場所を露場(ろじょう)と言うそうです。
何故「露」なのでしょうか・・・?
白いペンキで塗られた木製の百葉箱が、小さい頃から好きでした。小学校の裏庭で初めて見た時、妖精が住んでいるのかと思いました。
今でも、ちょっと不思議な空間という気がします。とても科学的な場所のはずですが・・・
その横の金属製のものは、たぶん雨量計でしょう。これは前からあったかしら。ピカピカの新品のように見えます。

090224_1225~002_001.jpg家畜コーナーのヤギさんにもご挨拶。
小屋の奥にいても、人が柵に近寄ると「は〜い、何ですか〜」という感じでお出まし。
とても愛想がいいのです。
長いおヒゲもきれいです。
そばにある草を差し出すと、ガムを噛むように、ムニャムニャと美味しそうに食べます。

白やぎさんからお手紙着いた 黒やぎさんたら読まずに食べた♪
百葉箱と同じく「やぎさんゆうびん」の歌も小さい頃から好きでしたが、まどみちおさんの作詞だと知ったのは、つい最近のことです。
この白ヤギさんの所にも、お手紙が来るのでしょうか・・・

090224_1226~002_001.jpgこちらは黒ヤギではなくて、ヒツジさん。
以前はごく一般的な白いの(ザーネン種)がいました。生まれたばかりの子羊もいたことがあり、とても可愛らしかった。
今は、このガングロ(?)さんが1頭だけいます。
たぶんサフォークという種類の羊で、顔と足が黒く、角が無いのが特徴です。この種類の羊の毛は1年で5〜10cmになり、ニット糸やツイード、フラノ、フェルト、布団などに使われるそうです。
ふかふかの毛を触ってみたいけれど・・・このかたはあまり愛想良くありません。

090310_1123~001_001.jpgここには雑木林もありますが、スミレもタンポポも見当たりません。冬の間に下草を全て刈ってしまったためでしょうか。
ただ、こんな植物が林のあちらこちらに。先日訪れた塩船観音寺でも見かけて気になっていました。
背丈は15cm〜20cmあるかないかで、黄色味がかった白いフサフサの花が咲いています。地味ですが、なんとも可愛らしい。小さなハンディモップという感じ。このあたりはモグラがいっぱいいるので、彼らに持たせたらピッタリです。

カンスゲの仲間でしょうか。「寒菅」と書くだけあって、さすがに寒さに強いようです。他の野草が咲き出すまで、可愛いフサフサを風になびかせ、林を飾ってくださいね !

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| 16:10 | のはら | comments(15) | trackbacks(0) |
おひさま ありがとう
090320_1409~002.jpg連休の初日は、家族が出払ってしまったので、一人でのんびり図書館へ。
実は大好きな、こんなひと時♪

ここは隣の、そのまた隣街の図書館で、それほど頻繁には行けません。
近隣の市立図書館では、一番蔵書数も多く、サービスも行き届いているのですが。
いつかは探していた歴史の本や、美術関係の本などについても親身になってレファレンスしてくれました。
毎年、秋には人気絵本作家の講演会や原画展なども催されます。

そして、さらに嬉しいことには裏手に緑道があり、散策を楽しむことができるのです。野鳥の姿も見かけることが多く、この日も可愛らしいジョウビタキやコガラが・・・。

090320_1413~001_001.jpg春分の日前後には、必ずここを訪れます。
この桜に会いたくて・・・河津桜や寒緋桜は別として、毎年私のテリトリー(?)で一番早く開花するのが、この桜。
高い場所にあり、木自体も背が高いので、花の細かな様子は分からず、ボーっと霞んで見えます。
桜さん、今年もやはり、あなたが一番先に咲きましたよ !
心の中で、思わず声をかけました。

090320_1419~001_001.jpg緑道をぐるりと回って図書館の入り口に戻ります。
近くに日時計があり、いつもよ〜く見たいと思いながら、なかなか果たせませんでした。
そばのベンチに、大概どなたかが腰掛けているので。または、誰も居ない日は曇っていたり、雨が降っていたりで。
ずい分前に、この日時計の正確さに驚いたのですが、驚いたことだけを覚えていて・・・もう一度、あの感動を味わいたい!と密かに胸躍らせていたのです。
この日は、ついにその思いが叶いました(笑)

090320_1420~001_001.jpg日時計の文字盤を見ると、14(なぜか4の文字が薄くなつていますが)と15のほぼ半分の所に影の線がきています。
午後2時半ということ? 腕時計を見てみると、まだ2時20分。
アラ、10分ずれている・・・のでは、なかったのです。
日時計には時差表がついていて、この日を調べると[−10]
ということは2時20分! ぴったりです!
ああ、やっぱりすごく正確なんだ、と妙に満足しました。

後で調べてみると、この日時計は昭和期の美術評論家であり、日時計製作者である小原銀之助設計のものとか。何とギネスブックで「世界でいちばん正確な日時計作家」と認められた方だそうです。
時差表とともにあったプレートには彼の、こんな言葉が彫られていました。
「人類が最初に知った科学は天体のうごきであった」

そしてもう一枚、素朴な筆文字のプレートも。それに彫られていたのは・・・
「おひさま ありがとう」
春の光を浴びながら帰る道、「おひさま ありがとう」の言葉が、頭の中を何度も廻りました♪

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| 16:08 | のはら・そら | comments(12) | trackbacks(0) |
本当の居場所
090318_1025~001_001.jpg先行予約してあった村松健さんの新譜が届きました。
3年ぶりのオリジナルアルバム My Spiritual Home ♪
前作が出た頃、私はまだ村松さんの音の世界を知りませんでした。
偶然が偶然を呼んで、今では新譜を予約するほどになったのですから不思議です。出会いはどこにあるかわからないもの・・・

ジャケットにもCD本体にも蝶が・・・藤袴に似たお花にとまっているのはゴマダラチョウの仲間でしょうか。『ひらひらと・・・』という曲も三線とピアノの2ヴァージョンで入っています。
そういえば去年の夏、私は生まれて初めて、美しいアサギマダラを見たのでした。秋にも、藤袴を見に行った池のほとりで蝶と再会しました。
夢虫、はぶら・・・村松さんがMy Spiritual Homeと呼べる場所に、蝶の存在は欠かせないのかもしれません。蝶に限らず、奄美の美しい大自然という存在が・・・

ジャケットに書かれた村松健さんの言葉。
 ひとは生まれながら、自分の本当の居場所を目指して
 旅をしているのかもしれない
 ・・・
 そうそう、確かにここ !
 ただそこに居るだけで幸せな場所。
 気がつくとあたりには、天使たちが遊んでいる。

            090317_1132~001.jpg

私にとっての、そのような場所は・・・
まだはっきりと分からないけれども、やはりこんな林の中でしょうか。
鋭く空を分断していた梢も、いつのまにか柔らかく、さわさわと揺れています。
光のいたずらなのでしょうが、画面右の上方に、淡いピンク色のまるいものが・・・
春の妖精? それとも My Spiritual Home への私の憧憬かもしれません。

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| 16:57 | 本・音楽・美術など | comments(14) | trackbacks(0) |
普段の暮らしの中にも
090315_1107~001_001.jpg昨日は愛車を修理に出しました。
先週、仕事先で突然、窓が閉まらなくなったのです。
その日は天気が良く、帰り道にいつもお世話になっているディーラーさんがあったのは不幸中の幸いでした。
応急処置として、とにかく窓を閉めてもらい、修理の予約を入れました。白いガムテープでガラスを固定されたキャロちゃん(愛車の名前です)は、包帯でグルグル巻きにされた怪我人のようでした。

090315_1256~001_001.jpg昨日車を修理に出したお店は、以前住んでいたマンションのすぐそばにあり、付近は懐かしい場所でもあります。
部品の取替えに2時間程かかるということなので、久しぶりに駅まで散歩してみることにしました。
最寄り駅はJR青梅線の河辺(かべ)駅。年に一度、青梅マラソンの日だけはものすごく混雑しますが、他の日はのんびりとした郊外の小さな駅です。私が住んでいた頃は素朴な、緑の三角屋根が可愛らしい駅でした。
ところが近年、駅前が大開発されて近未来的な雰囲気に・・・たまに通過することはあっても降り立ったことは無かったので、その変化にビックリ。

改札口からは、二つの大きなビルへすぐ行けるようになっていて、ビル同士は空中でもつながっています。商業ビルの中のフードコートでティータイム。その後、反対側のビルへ。その中には図書館や温泉施設などが入っています。ご当地温泉『梅の湯』は、残念ながら未だ利用したことがありません。

図書館の雑誌コーナーで『暮らしの手帖』を読んでいたら面白くて、あっという間に時間が経っていました。
急ぎ足で戻ってみると、包帯を解かれ、すっかり元気になったキャロちゃんが待っていました。お店の皆様、ありがとう !
車の窓が開け閉めできるなんて当たり前のことのようですが・・・何気ない普通のことに改めて感謝です。

090203_1155~001_001.jpg買い物を済ませて帰宅。
洗濯物を取り込むためベランダに出ようとしたら、鉢植えの花の影がぼんやりと。
水仙の黄色や菫の淡い紫色、ピンク色はベコニアです。
可愛らしくて、しばらく見とれました。一昨日までも同じように並んでいたはずですが・・・花の咲き具合や日の差し加減がちょうどよかったのでしょうか。

普段の暮らしの中にも、たくさんの幸せや美しさが潜んでいるものですね♪

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| 08:54 | くらし | comments(6) | trackbacks(0) |
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