日々野原や空で見つけたものを綴ります
心の野原や空で見つけた本や音楽、絵などのことも・・・
小道の先には
090113_1024~001_001.jpg今日は朝から雨。ケヤキの幹が黒く濡れて、梢はほのかなピンク色。煙っているように見えるのは新芽が動き始めたからでしょうか。
今週も春のような一日が紛れ込んで来て、いつもより長い寄り道をしました。
きれいな青空の下、こんな小道に出会ったら、先に進んでみたいという気持ちを、どうして抑えることができるでしょうか。

この小道は多摩川沿いにある宮下運動公園から伸びていました。
しばらく歩くと神社の参道らしき入り口に至り、さらに進むと武蔵野らしい雑木林の中へ。道はあるような無いような・・・地面は草に覆われていて、歩くとスッとした香りが立ちます。
そういえば、このあたりに『阿蘇神社』があるはず。この辺りでは有名な神社らしいのですが、まだ行ったことはありません。時々立て看板なども見かけて気になっていました。平将門を討った藤原秀郷が植樹したという、樹齢800年とも1000年ともいわれる椎の木があるとか。
ところが、しばらく歩いてみても、それらしい建物はなく、やがてこのような場所に突き当りました。
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静かな細い流れが分かれています。左へは激しい勢いで流れ落ちて、やがて多摩川に注いでいます。右へはそのまま静かに流れていくようです。
神社を探すのは次回にして、この小さな流れに沿って歩いてみることにしました。

090127_1323~001_001.jpgしばらく行くと小さな橋がありました。
振り返って見るとこんな感じ。流れの一番向こうが先程の分岐点です。
ここから先は民家の横を流れていくようでした。小さな橋のすぐ下の草原には不思議な形の溝があります。立て札を見るとホタルの養殖地であることが分かりました。こんなに近くにホタルがいたなんて・・・今から夏が楽しみです♪

090127_1320~001_001.jpgそのまま進むとお馴染みの桜並木の土手に続いていくのが分かりました。私はもう一度林の中に戻り、何となく懐かしいような武蔵野らしい風景を楽しみました。
遠くから見た時、サザンカのようにも見えた紅い花は、今年初めて見る椿でした。
もう幾つか花の形のままで落ちているものもありましたが、まだ咲き始めの段階です。
大きめの木が並んでいるので、満開になったらどんなに華やかなことでしょう。春が来るのも楽しみです♪

近くの潅木には小鳥が二羽、ジュジュジュ、チチチ・・・と鳴きながら忙しそうに動き回っています。初めて見る鳥ですが、すぐ「エナガ」だと分かりました。というのは私の持っている鳥の図鑑、その裏表紙がエナガ の写真で、手に取るたびに目にしていたから。いつも可愛いなぁと思っていたのですが、まさか本物に出会えるなんて!

遠くへ行ったわけでもないのに、何だか旅に出たような・・・心弾んだひと時でした。

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| 13:31 | のはら | comments(12) | trackbacks(0) |
冬ときどき春
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このところ東京西部では冬らしい寒い日があるかと思うと、まるで春のような日が。たいがいの日は家の中の方が暖かいのですが、時には外の方がずっと暖かい日もあります。
東京の冬はスッキリした青空が続き、海外から来た人はその美しさに感嘆すると聞いたことがあります。今年の冬は少し違うような・・・何となくぼんやりとした青空の日が多いように感じます。
よく晴れて空が美しいほど空気が冷たく、散歩も早々に切り上げていたものですが、くっきりしていない空の下では、かえって吹く風がやさしいことも。
先週は最高気温が15度くらいになる日が2日あり、穏やかな日差しと柔らかく湿った空気の中に春を感じました。

090123_1443~002_001.jpg梅が咲いているので、足を向けることが多くなった公園。
広場の芝ものんびりした様子で、空色の水たまりがお昼寝中。落ち葉もかなり残っています。暮れに木枯らしの吹く日が少なかったからでしょうか。
梅は全身で笑っているみたい。箸が転がっても可笑しいお年頃の少女に見えました。白梅は爽やかな笑顔の少年。ここの梅は幹を見るとまだ若そうです。

空にはゆっくりと旋回するトンビ。ふっくらとしたツグミも今年初めて見ました。
北風の吹く寒い冬の日々に、ときどき春を紛れ込ませて・・・それは自然の気まぐれかもしれないけれど、ホッとさせてくれる優しさのようにも感じます。

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| 16:26 | そら | comments(10) | trackbacks(0) |
冬のベランダ便り
090113_1341~001_001.jpg暖かかった12月でしたが、新年を迎えてから冬らしい寒さが続いています。
我が家の小さなベランダで今咲いているのは、枇杷の細かい白い花、スミレ2種とこのゼラニウムだけです。そうそう、ハコベの小さな花も。
スズメの姿を時々見かけるようになりましたが、ハコベの柔らかな葉でも食べに来ているのでしょうか。パンくずやお米も少々撒いてありますが、全然口をつけた様子がありません。

090113_1337~001_001.jpg八重のニオイスミレが咲き始めました。
朝焼けの空のような薄い紫色です。
この子たちは皆恥ずかしがり屋さんで、少し下を向いて微笑んでいます。
ニオイスミレという名前ですから、もちろんよい香り。
他の花と間違えることは絶対にない甘い甘い香りです。
寒い季節を和ませてくれる大切な存在。

081119_0923~001_001.jpgそして知らない間に来ていた新入生?
ローリエ(月桂樹)の鉢に芽吹いていました。ローリエでないことは明らかで、心当たりも全く無いのです。
鉢の端ぎりぎりの所に生えてきたので別の植木鉢に移植しました。
上手く育ってくれるとよいのですが・・・草ではなく木の苗のように見えます。あなたはいったい誰?

090116_1023~002_001.jpg大きめの鉢で栽培している紅白二十日大根が育ってきました。普通の二十日大根より細長く、上半分が赤、途中から白、になっているはず。抜いてみないと分かりませんが、何だか勿体なくて。彩少ない冬のベランダの可愛らしいアクセントになっていますし。
こうなるまでに、かなりの量の大根葉が間引かれて、お料理に使われました。
この他に中華新菊というのも作っています。
ミニサイズの春菊という感じですが、香りもやわらかでお味噌汁の具はもちろん、生でもいただけます。爽やかな苦味が美味しく、栽培も簡単で重宝しています。

この冬のベランダには球根が一つも眠っていません。秋は色々と忙しかったので。代わりに戴いたポピーとナデシコの細かい種をパラパラと蒔いておきましたが、どうなることか・・・
果樹の種もいろいろ眠っています。リンゴ、カリン、アケビなど。
春になったら、ちゃんと目を覚ましてくれるでしょうか。ダメもと、なんて言いつつも、やはり心の隅では楽しみに待っているのです♪

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| 15:26 | のはら | comments(12) | trackbacks(0) |
再び、北極ギツネ
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長女が北極ギツネに会いに宮城県、白石蔵王に行っています。旅先から画像を送ってくれました。
前回は昨年の7月でしたので、ちょうど半年ぶりです。やはり冬の様子を見たいということで・・・赤ちゃんギツネの成長も気になります。
前回の記事はこちら
ウィキペディアには「寒さに圧倒的に強く、−70℃の世界でも少し寒がる程度である」とありますので、 日本の冬など平気で過ごせそうです。夏に比べると丸々として、これなら確かに寒さに強そうですね。
真ん中の色の濃いのはブルーフォックス(青ギツネ)だそうです。

090117_1244~0002_001_001.jpgこの子はもしかすると昨夏の赤ちゃん?
キツネ村はこのように雪がありますが、駅前から市街地にかけては殆ど積雪はないとのことです。
冬の東北へ行くのは初めてだったので、どの程度の寒さなのか予想もつかなかったのですが、晴天に恵まれ、普段の服装に1枚セーターを加えただけで大丈夫だったようです。
もちろんホッカイロは必携ですが。

090117_1533~0001.jpg帰り道にお城があったので寄ってみたとのこと。
白石城です。
現在のお城は1995年に木造で再建されたもの。
雪化粧していたらどんなに素敵でしょうか・・・そうそう、白石市のマスコットキャラクターは白石城城主、片倉小十郎をモデルにした『こじゅうろうくん』らしい。
白石の名産品、こけしが武者姿になっています。
とてもユニークです(笑)

090118_1026~0004-0002-0001.jpg新幹線の車窓風景を送ってとリクエストしたら、こんな写真が。積雪はこの程度のようです。空は昨日と違って下り坂の様子。
長女は今日の午後には帰る予定。
お土産話と、仙台銘菓『萩の月』が楽しみです♪

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| 14:10 | のはら | comments(12) | trackbacks(0) |
となり町の図書館へ
090114_1104~001_001.jpg久しぶりにお隣の羽村市の図書館へ。
お正月休みに借りていた何冊かの本を返しに。
リンボウ先生こと林望さんの『どこへも行かない旅』がとても良かったです。どこへも行かないといっても、いわゆる名所や観光地には行かないということで、日本やイギリスの色々な場所に旅したエッセイ。
何もしない旅、という方が的確でしょう。

添えられた何気ない風景写真が素敵です。
見覚えのあるような奥多摩あたりの眺めも載っていました。

今日、借りてきたのは2冊だけ。近く明恵上人関係の本が来る予定なので。
宮迫千鶴さんの『美しい庭のように老いる』と、まど・みちおさんの詩画集『とおいところ』
宮迫さんは素敵な生き方の女性として尊敬していましたが、昨年の6月、ほとんどターシャさんと同じ頃にお亡くなりになりました。本を手に取りパラパラとページを繰っていると、ターシャの名があり驚きました。今のように知られる前から、彼女はターシャのファンだったのです。お二人への追悼の気持ちも込めて、丁寧に読みたいと思います。これからの自分の人生の指標としても。

まど・みちおさんは詩人だとばかり思っていましたが、絵も描かれるということを初めて知りました。しかも、大好きなパウル・クレーのような雰囲気の・・・この詩画集も丁寧に読みたい(観たい)1冊です。
貸し出し手続きを済ませて、屋上庭園へ。ハーブがたくさん植えてありますが、さすがにこの時期は少し寂しい感じ。それでもローズマリーだけは元気に咲いていました。

090114_1059~001_001.jpg空中通路を経て、市民ホールの屋上へ。
向こうの建物が図書館です。
我が家のベランダよりも大きい富士山が見えるかと思いましたが、あまり変わりませんでした。今年は大きな富士山を見てみたいと思っているのですが・・・。館内にある保育室の子どもたちでしょうか、寒風の中、走り回っていました。まさに、子供は風の子ですね。

090114_1054~001_001.jpgそして、私も風の子(笑)
ぐるりと景色を見渡したり、植え込みの植物の観察をしたり。
日陰で、美しいものを発見! ただの霜柱なのですが、本当に久しぶりに見たのでじっと見入ってしまいました。土を押し上げて3〜4cmは伸びています。夜中のうちに少しずつ高くなっていったのでしょうか。その様子を想像すると、オルゴールのメロディーが聴こえてくるようです。

日向の霜柱に目をやると、キラッと輝いては倒れていきます。ドミノ倒しのように・・・その様子がとても面白くて、ず〜っと見ていたかったのですが、さすがに寒くなってきて、後ろ髪を引かれつつ帰りました。

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| 17:06 | くらし | comments(8) | trackbacks(1) |
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