日々野原や空で見つけたものを綴ります
心の野原や空で見つけた本や音楽、絵などのことも・・・
今年も ありがとう♪
      

大好きな絵本のひとつ『シャーロットと白いうま』(ルース・クラウス 文 モーリス・センダック 絵) をアレンジして描いてみました。茶色の木箱があったので。中には絵葉書を入れようと思います。
何と言うことのないストーリーですが、絵がとても素敵な本です。

081224_1533~001_001.jpgセンダックの絵は様々で、大好きなものもあれば、そうでもないものも。これがターシャの絵ならば、どれも好きだと言えますが・・・。
「好き」というのはとっても不思議。
村松健さんの音楽や、池大雅の書画も同じタイプです。
ちょっとこれはね、というものもあるのですが、好きなものは、ものすご〜く好き!(笑)


081221_1136~001_001.jpg昨日の午前中に書類を提出して、今年の仕事は終了。
来年まで、今日を含めて5日間となりました。
普段行き届かない所の片付け、お節料理作り、読書、スケッチなどを少しずつ楽しみながらやっていくつもりです。
空を時々見上げつつ・・・
天気の良い日は、カワラノギクなど愛でながらお散歩しつつ・・・

今年は新潟と京都へ旅することもできましたし、コンサート、美術展、講演会などへも行くことができました。
普段の暮らしにおいても色々な発見があり、よい1年を過ごすことができたように感じます。
ブロクを通してのお付き合いも楽しく、また様々なことを教えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

東京は暖かい日が続いていましたが、ここへきて冬らしい寒さになりました。
皆様、どうぞお身体にお気をつけて、新しい年をお迎えください。

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| 16:40 | イラスト | comments(14) | trackbacks(0) |
いつもの川も
081221_1217~002_001.jpg公園の木々は葉を落とし、咲いている花もまばらなこの頃は多摩川へ行くことが多くなりました。我が家では今日、少し早めのクリスマス・ディナー。そのための買い物を朝一番にしてから川べりに。
いつものコースは土手を下って運動場を横切り、向かって左へ川沿いを歩きます。というより、葦や芒やその他の草花が群生しているため右の方へは行けなかったのです。

けれども、今日は何故か右手の河原がガラーンと・・・妙に広々としているのです。もちろん行ってみることに。

いつもの河原から見る川は、深くてほとんど流れていないように見えます。
ところが、200mも離れていない上流はこの通り。浅く、流れも速く白波が立っていました。水音もザーザーと元気です。何だか信州あたりの景色のよう。
すぐ傍に木立がある多摩川は珍しいのです。
もっと上流は切り立った岩や崖がありますし、下流になると河原が広がっていますから。
いつもの川も、まだ見たことの無い表情を持っていたことに驚かされました。

081221_1211~001_001.jpgそして河原の様子も。
一見、石などはどこでも同じように見えるのですが、その種類や大きさ、形などが微妙に異なっているように思えました。流れの様子が違っているのですから、その河原の石も・・・専門家ならば分かるのかもしれません。それらの中に、おむすびを見つけました(笑) 
それにしても、何てきちんとした正三角形 !

081221_1158~001_001.jpgこちらは顔でしょうか ? 私には白い猫の顔に見えます。よく見ると小さな耳も付いていますし。
白い部分だけ種類の違う石が混ざっているのです。
素晴らしい薄紫色や緑の石、自然に割れて、やがて砂になっていくことを予感させる石、まるで星雲の写真を見ているような黒地に細かい白い模様の入っている石・・・今日は空の「雲見」も楽しみましたが「石見」も。

081221_1203~001_001.jpg植物の様子も少し違いがあって、例えば芒もふわふわの白い穂ではなく、茶色っぽいし、草丈も低かったり・・・。
観察しながら歩いていくと、枯れた薄茶色の草むらの中に可愛らしいクリスマスカラーを見つけました。まだ緑の葉も所々に残っています。
今までこの河原では見たことの無い植物。
近づいてよく見ると・・・

081221_1204~001_001.jpg1cmくらいの小さな赤い実。
どこかで見たことがあるような・・・もしかしたらクコかも?
葉っぱを1枚と実を1つだけポケットに入れました。
家に帰り、夫に見せると、
「ああ、それはきっとクコだよ。枝は根元から束のように出ていた?」
確かに、その通りだったのです。

綺麗な赤い実は美味しそうなので食べてみようかと思いましたが、念のため調べてみると生の実はとっても苦いそうです。口に入れなくて良かった!
ダメもとで植木鉢の片隅に埋めておきました。

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| 16:53 | のはら | comments(10) | trackbacks(0) |
初冬のハーブ・ガーデン
081216_1158~001_001.jpg久しぶりに東京都と埼玉県の境を越えて、飯能市にある「生活の木 Herbal Life College」に行ってきました。
今日は朝から雨ですが、昨日は素晴らしく良いお天気 !
もう、お花も少ないかとも思いましたが、クリスマス・ギフトなどを見てみようと・・・
ショップの横はこの通り。
ハーブはまだまだ咲いています。 


081216_1159~001_001.jpg入り口からガーデンへ行く途中で咲いていた花。
たぶん、ヒースかと思うのですが・・・
ヒースといえば『嵐が丘』と、すぐ連想するのですが、たしか中学生の時読んだきり。
ストーリーも忘れています。当時の私にはたぶん「ピンとこなかった」のでしょう。
今読んだら、少しは理解できるかしら・・・


081216_1201~001_001.jpgガーデン内にあるナチュラルハーブハウス。
ここでは各種ハーブや関連グッズを販売しています。
春に購入したオリーブとラムズイヤーはベランダで元気に育っています。
入り口の両側には小さなクリスマスツリーが飾られ、店内にはクリスマスキャロルが流れていました。
ハウスの前には苗のポットがズラリと並んでいました。


081216_1203~001_001.jpg何気ない片隅も美しい。
ガーデン内は、やはり終わった花が多く、少し寂しい感じです。でも、いろいろな所に可愛らしい風景を見つけることができました。
土が掘り返されて、スコップが立ててある・・・そのような無造作な所だって十分「絵」になります。
一日中見ていたって、きっと飽きないでしょう。


081216_1206~001_001.jpgバラはほんの少しだけ残っていました。
白いのとピンクのと・・・レストランの横のバラのそばでは、少女が座って編み物をしていました。陽だまりで暖かいのでしょう。どんなに時が流れても手作りは廃れません。
我が家の娘達も端切れなどで小物を作ったりしているようです。手仕事は心が落ち着いていいものですね。
あの少女はクリスマスの贈り物を編んでいたのかも♪


081216_1219~001_001.jpgガーデン内のアーチから見た、素焼きの大きな鉢が置いてあるコーナー。
生垣の小枝や葉の一枚一枚が、初冬の蜂蜜のような光に照らされて輝いていました。光があれば、影があり・・・地面には無数の、少し青みがかったような枝と葉っぱが描かれています。実物よりも長く引き伸ばされて。
もうすぐ冬至ですね。

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| 17:22 | のはら | comments(16) | trackbacks(0) |
虹色の織物
           081210_1116~001.jpg

・・・またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました・・・      (宮沢賢治『注文の多い料理店』序 より)


081210_1123~001_001.jpgこの秋、私にとって特に印象的だった植物。それは、黄葉の美しかったイチョウ、繁茂していたセンダングサ、真っ白でふわふわのススキ。
センダングサは今まで名前も知らぬ「雑草」の一つでしたが、今年はずい分たくさん見かけました。街なかのちょっとした空き地や野原など何処でも普通にありますが、ここ多摩川のほとりでは特によく茂っていました。
小さな花が終わった後には、こんな実が出来ます。
これが、ほんの少し触れただけでもくっついてくるのです。河原をいい気分で歩き回った後、気がついたら衣服に何十本と付いていました。まるで磁石に引き寄せられた蹉跌のように!
以後、センダングサには気をつけています。放射状の実はなかなか可愛らしいのですけれど。

081210_1107~001_001.jpgそして同じく河原で目立っているのがススキです。
去年は台風被害のため、ほとんど見かけなかったような気がするのですが。今年は、まるで去年の分を取り戻すかのようにとっても元気。本数が多いのはもちろんですが、その穂が例年になく軽やかでふわふわ! 遠くから見ると真っ白なキツネの群れが歩いているみたい♪
そして背も非常に高いのです。

近づくと3メートル以上あり、まるで壁のように小道の横にそそり立っています。
大きいなぁと見上げていたら、何十本とある茎と枯れかけた葉が虹色に輝いているのに気がつきました。
ススキが縦糸ならば、横糸はお日様の光。
野原で誰かが織っているのでしょう・・・その時なぜか、ふと浮かんできたのが冒頭の賢治の言葉でした。
 
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| 21:57 | のはら | comments(8) | trackbacks(0) |
赤毛のアンへの旅
6日土曜日、朝日カルチャーセンター・立川で行われた公開講座に参加してきました。 タイトルは「赤毛のアンへの旅−秘められた愛と謎」 

講師は作家の松本侑子さん。訳注つきの全文訳『赤毛のアン』『アンの青春』『アンの愛情』で注目を集めていらっしゃいます。
私は初夏の頃、教育テレビの「3ヵ月トピック英会話『赤毛のアン』への旅」で拝見して以来、すっかりファンになりました。
最近『美しい雲の国』という瑞々しい作品を読み、その多面性に改めて驚かされました。ちょうど立川で公開講座があることを知り、近いので参加してみることにしました。

写真は私の大切な「アンに関するもの」の一部。左上は昔買ったペーパーバックの Anne of Green Gablesですが、未だ読了していません。広げてあるのは塩野米松さんの「『赤毛のアン』の島へ」 写真も多く、どれもステキです。 
画像の右下は私の小さなノート。この日のメモが書かれていますが、最初のページは松本侑子さんのミニ・スケッチ。
自然な感じのセミロング。白いお花のコサージュ。ゴールドとグリーン?のような微妙な色合いのワンピース? or ブラウス&スカート? 2連のネックレス・・・などとメモしてあります。
お花に喩えるならカトレアのような方と思っていました。が、実際にお会いしてみると、あくまで私のイメージですが「都わすれ」か「桔梗」という感じ。美しく華やかな中にも、しんとした静かな落ち着きをもっていらっしゃいました。

『赤毛のアン』は児童書ではなく、英文学と聖書からの引用が約100ヵ所もある芸術的な小説ですが、講座ではその中の幾つかについて分かりやすく話してくださいました。ここではとても書ききれませんので、興味をもたれた方はどうぞ訳注つきの文庫本をお読みください。
舞台となった美しいプリンス・エドワード島の写真なども音楽を聴きながら見せてくださいました。音楽はロバート・バーンズの「恋人は赤い赤い薔薇」というスコットランドの香りがする歌でした。ふと、涙ぐんでしまった私・・・美しい風景と歌声や旋律に心が揺さぶられたのでしょうか。アンを愛する方々とともに、様々なお話を伺うことができた喜びのためでしょうか。

081206_1619~001_001.jpg講座の最後には、アンの幸福の哲学についてのお話がありました。まとめてみますと・・・
1 明るく前向きに生きること
2 毎日を堅実に生きること
3 自分の良心に恥じない行いを心がけること
4 家族を愛すること
5 ロマンスを愛すること
シンプルで、当たり前のことではありますが、では自分を省みて、実行できているかというと・・・改めて心がけようと思いました。
この中でも特に5番目はアンらしいところではないでしょうか。
「ロマンスと言っても、恋愛のことではありませんよ(笑)美しいものを愛することです」と松本侑子さん。

081129_0940~001_001.jpg私、この項目だけはちょっと自信があります(笑)
目に見える、あるいは耳でとらえることのできる美しいものはもちろんのこと、精神の美しさや気高さも愛していますから。
この日の空は1日中とてもきれいでした。
帰り着いた我が家のベランダからは美しい夕焼けが見えました。

この秋、3番めに咲いたプリンセス・オブ・ウェールズも夕暮の空気の中で静かに輝いていました。「赤い赤い薔薇」でも、マシューの愛したスコッチ・ローズでもありませんけれど・・・・・・

| 16:31 | 本・音楽・美術など | comments(9) | trackbacks(0) |
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