日々野原や空で見つけたものを綴ります
心の野原や空で見つけた本や音楽、絵などのことも・・・
空のドラマ
梅雨が明けて、いよいよ夏休みらしくなってきた今日この頃・・・
この辺りでは夕立になることも多くなってきました。
昨日の午後も大気が不安定で、突然、雨が降ってきたり、晴れて青空が覗いたかと思うと、また雷が鳴ったりという具合。
何回か降ったり止んだりを繰り返した後、6時過ぎ頃、南東の空に虹が!
くっきりしていませんでしたが、とても大きな虹でした。

        

北東の空には、真っ白でとろんとした雲が浮かんでいました。おサカナか、イルカか・・・知る人ぞ知る「デンライナー」か・・・(笑)
それとも、東北新幹線「MAXやまびこ」が空のホームに入ってきたところでしょうか。
        

5分もすると、まるでかき氷がだんだん溶けていくように虹は消えてしまい、空の新幹線も走り去ってしまいました。
南のベランダに出てみると、暗くなり始めた空に、久しぶりの富士山。
薄紅に染まっていました。この前いつお会いしたのか、もう忘れてしまったほど・・・雲のカーテンの向こう側で、ちゃんと暮らしていたのですね!
お元気でしたか〜と呼びかけたくなりました。

        

このまま静かに、夏の夕暮れは夜へと移行していくのかと思っていましたが、今度は西の空が輝き始めました。
玄関のドアを開けてみると、まるで燃えるような空! 赤ではなく深い深い橙色。懐かしさではなく、夏という季節の生命力を感じさせる夕焼けでした。

      

やがて藍色のカーテンが引かれ、約30分のドラマは終了。

夜は大気がガラリと入れ替わったように涼しくなり、今朝も高原にいるようなすがすがしさを感じました。
こんな夏なら大歓迎なのですけれど・・・。

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| 15:39 | そら | comments(10) | trackbacks(0) |
北極ギツネ
080723_1422~0001.jpg東北地方で再び大きな地震がありました。
被災地の皆様には心より御見舞い申し上げます。

ちょうど23、24日と、長女が東北方面に旅行中でしたので心配しましたが、おかげさまで無事帰ってきました。
宿泊したホテルではかなりの揺れを感じたそうです。
仙台のひとつ手前の白石蔵王という所でしたので、帰りの新幹線も予定通りに乗ることができました。


080723_1419~0001-0001.jpg長女は幼い頃から動物が大好きで、今回は「宮城蔵王キツネ村」に行くのが一番の目的でした。
画像はいずれも旅先から送ってきたものです。ここは名前の通り、全国でも珍しい、キツネばかりを集めた施設で、基本的に放し飼いになっています。
今回は、春から初夏にかけて生まれたキツネの赤ちゃんも見ることができました。
特に珍しく、彼女が大好きなのが北極ギツネ。夏には毛が生えかわるそうですが、真っ白な美しいキツネです。


080723_1649~0001-0001.jpg上の2枚は生後約2ヶ月の赤ちゃん。かわいいでしょう?
そして、この優しそうな美しいキツネはお母さんです。
うっすらと灰色の夏毛に変わりかけているのが分かります。
起きている時の赤ちゃんギツネはやんちゃですが、お母さんはおっとりして静かだそうです。
私も本物を見てみたくなりました。

この他にキタキツネ、プラチナキツネ、銀ギツネなどが自然豊かな森の中で暮らしています。映画『子ぎつねへレン』に出演したキツネもいるそうです。
ちょうど8月2日(土)放送の『天才!志村どうぶつ園』という番組で取り上げられるそうですので、興味のある方はご覧くださいね♪

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| 16:45 | くらし | comments(10) | trackbacks(0) |
河は呼んでる♪


本日は大暑。ここ多摩西部もかなり気温が上がっていますが、昨日は比較的過ごしやすい一日でした。
特に午前中は曇って涼しかったので、娘たちと多摩川へお散歩に。
この時期、木陰がまるで無いので殆ど河原へは行きません。
さて、何が待っているのでしょう。
♪そよ吹く風に ことりの群れは 河の流れに ささやきかける♪
口ずさみながら、20分で多摩川に到着。

いつか見たガチョウさんはいませんでしたが、多摩川から分かれた静かな流れの前には4羽のカモさんたちがお行儀よく並んでいました。
これがホントの「ダークダックス」?!
(「ダークダックス」の皆様、今も元気にご活躍でしょうか・・・)

           

カモさん達の手前には、砂地が広がっています。そこにはこんな植物が。
草が砂に描いたアート。どこを切り取っても面白いデザインです。

           

砂地の前には小石がゴロゴロ。
それぞれの石にはそれぞれの歴史。きっと違うところから違う時に運ばれてきて、偶然ここに一緒に在る。石に心があるのなら、それぞれの身の上話をしているのかもしれません。色も模様も硬さも様々・・・

         

前回訪れた時にも咲いていた小さな蘭のような花。高さは50cm位で、ほのかによい香りもしました。少し調べてみたけれど名前は分かりませんでした。

昨日は河原の他の場所で、その植物をいくつも見つけました。
小さいものから、2m位のものまであり、それぞれいろいろな段階の花をつけていました。その中に細長いサヤを何本も下げているのがあり、それがヒントとなって何の植物か分かりました!
キササゲです。高さ 5〜10m の落葉高木だそうです・・・どうりで『日本の野草』という図鑑を調べても見つからないわけです。
昨夏は見かけなかったので、もしかすると去年の台風で種子が流れ着き、芽吹いたのかもしれません。
いつの日か、高木になるのでしょうか・・・成長が楽しみです。

             

立派な太い木に鈴なりについていた青い実・・・直径は3cm位の大きさです。
今まで見たことがありません。調べてみると鬼胡桃のようです。
大好きなクルミ?! この先どのように変化していくのでしょう。

河川敷の駐車場には向日葵の花がいっぱい。近くにプールがあるので、浮き輪を持った親子連れもいて、いかにも夏休みという感じでした。
春にはチューリップ畑だった所は、青々とした水田と蓮池になっていました。
蓮はまだ背丈も低く、見頃ではないようです。また、見に行かなければ・・・
昨日はお留守のようだったガチョウさんにも会いたいし・・・

いつでも河は呼んでいます♪

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| 16:37 | のはら | comments(12) | trackbacks(0) |
詩は画の心
080715_1249~001_001.jpg7月15日、上野まで出かけてきました。
ずい分久しぶりのこと・・・家族で科学博物館に行って以来? それとも「やまと絵展」を観に行って以来?・・・何年ぶりでしょうか。
朝の家事を済ませると10時少し前。仕事が入っていなかったので4時頃まで自由に過ごせます。といっても6時間。買い物とお散歩、それから図書館にいこうかな。

あるいは図書館を止めて絵を描くというのも一案。または植物の手入れ・・・
ささやかなベランダガーデンですが、いくらでもやることがあります。ラムズイヤーが逞しく育ったので植え替えないと窮屈そうだし、ゴーヤもぐんぐん伸びてきたので支柱のほかに麻紐を張ってあげなくては。アロエの子供たちもそろそろ独立させた方が・・・等々。
でも、思い切って 「そうだ、上野に行こう!」
京都は無理ですが、都内なら何とか。

080715_1139~002_001.jpg今、国立博物館では、特別展「対決−巨匠たちの日本美術」が開催されています。
夏休みのどこかで行く予定でしたが、どう考えても混雑しそう。いつの間にか夏休みはもうすぐそこに! 金曜日まで仕事が入っているので、行けるとしたらこの日しかありません。
全てをゆっくり観たら何時間もかかりそうな素晴らしい企画展ですが、欲張らずに「池大雅VS与謝蕪村」だけを観るつもりならぱ何とかなりそうです。
大雅に会いに新潟まで行った私です。どうして上野まで行けないことがありましょうと急いで出かけました。特別快速に乗っても2時間余りかかって到着。
久しぶりに見る噴水や建物。あまりの暑さに日向には人影も無く、しーんとしていました。

080715_1138~001_001.jpg特別企画展の立て看板。冷麦とあんみつの様に見えますが(笑)仁清と乾山の壷と鉢です。
その後ろの大木はユリノキ。日差しを照り返す雄々しき姿。その木陰で一休みしている人が何人もいらっしゃいました。その向こうが本館ですが、お目当ての展覧会はその左にある平成館。
真昼の強い日差しの中をさらに進みます。

やっと平成館へ。
このトラ君は長沢芦雪の虎図襖の一部。なかなか現代風でしょう?
元気なトラ君に誘導されて入り口に着きました。雨も降っていないのに傘立てがズラリと。日傘用なのですね。
さて、平成館は初めて入りましたが、立派な建物でした。
平日でしたが、やはり混んでいました。けれども自由に歩ける程度。作品の前も時折スペースができるので近くでの鑑賞も可能でした。

いずれ劣らぬ名作の数々でしたが、さーっと一通り観て、池大雅と与謝蕪村のコーナーに。この空間は静かでさっぱりした感じです。
私の隣の若いカップルが「ずっとコッテリしたのを観てきたから、ここ何かあっさりしていいね」って。ウフフ・・・まさにその通りです。大雅と蕪村の魅力はそのあたりにあるといってよいでしょう。
特に大雅の風景画の瑞々しさと広がりに、すっかり心を奪われました。
そして国宝「十便十宜図」も今回観ることができました。思っていたより小さくて可愛らしく、私は何故か大好きなイギリスのイラストレーター、サラ・ミッダの一枚を思い出しました。

大雅と蕪村の対決につけられたキャッチコピーは「詩は画の心・画は句の姿」
これは各々の本質を実にうまく言い表していると思いました。どなたが考えたのでしょうか、グッジョブです!

他の巨匠たちの作品をゆっくり観ることができませんでしたが、お二人に「会えて」本当に幸せでした。
しかし「対決」とは・・・蕪村の方は分かりませんが、少なくとも大雅はその人柄からして、蕪村をライバルとはみていなかったと思います。もちろん企画上のことと思いますけれど。
もう一度、大雅の作品だけ丁寧に観てから会場を後にしました。

           080715_1245~001.jpg

画像は平成館の手前にある表慶館。あんまりライオン君がステキだったのでパチリ。ここの1階では「フランスが夢見た日本―陶器に写した北斎、広重」が開催中。時間があれば寄りたいところですが、もうタイムリミットです。

080715_1139~001_001.jpgユリノキにも別れを告げ、帰路に着きました。
山手線、中央線、青梅線と乗り継いで4時には到着。
洗濯物を取り込み、夕食の支度をして・・・いつもの夕方と同じです。
でも、心の中には感動のさざ波がひたひたと。
限られた時間の小さな旅。でも、私を江戸時代にまで連れて行ってくれた心に残る旅となりました。

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| 22:09 | 本・音楽・美術など | comments(8) | trackbacks(0) |
ビタミンカラー
          080714_0649~001.jpg

今年もアロエの花が咲きました。
4年前、夫が珍しいアロエがあったと買ってきたもの。
2年目の7月のある日、葉の間からスルスルと茎のようなものが伸びてきて花を咲かせました。
去年の今頃にも・・・そして今年もちゃんと!

このアロエ、葉は緑と黄のシマシマで棘のようなものがついています。
初めの頃、まるで恐竜みたいなのでアロエトプスと呼んでいましたが、花が咲いた時、正式な名称を図書館で調べました。
 姫竜山(ひめりゅうざん)
まるでお相撲さんみたいですが、プリンセスなのです(笑)

080714_1440~001_001.jpg根元には小さな芽が出ています。
これを土に置くと、上手くいけば根付き、だんだん大きくなります。
初めは一鉢だったアロエ、今では四鉢になりました。
この分だと来年も増えているでしょう。
小さいうちは可愛らしい容器に植えて、室内で楽しみます。大きくなると外で冬越しもできるようになります。


080713_1341~002_001.jpgここしばらく暑い日が続いています。
そして、山が近いせいか毎日のように夕立が・・・今日も突然空が暗くなり、雨が降り出しました。
数日前、次女の自転車がなくなり、捜したり、諦めて新しいのを買いに行ったり、と思ったら次の日に警察から見つかったとの連絡が来たり(マーフィーの法則 ?!) 引き取りに行ったり・・・ただでさえ暑い中、何とも気ぜわしい。

でも、きれいな空と植物を見ていると、いつの間にか疲れも取れています。
特に、アロエの葉のグリーンと花のオレンジ色は元気の素かもしれません。
まさに「ビタミンカラー」ですね♪

JUGEMテーマ:自然

| 19:30 | のはら | comments(10) | trackbacks(0) |
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