2007.09.28 Friday
遊びをせんとや
日に日に空が高くなっています。その空に刷毛で描いたような薄く軽やかな雲が浮かぶことが多くなりました。
とはいうものの、今日の日差しの強かったこと!
昨夜、娘たちがPCの前で何やら大騒ぎ。見れば「脳内メーカー」で盛り上がっていたのでした。あれは何人かで遊ぶと楽しいですね。
言葉としては知っていたのですが、試したことはなかったので、ついでに私の名前(本名)を入れてもらいました。結果を見て大爆笑!
私の脳内は何と全て「遊」 遊遊遊遊遊遊遊遊遊遊遊遊遊遊遊遊遊遊・・・
他の要素はひとつもなく、遊の文字で埋まっているのです。
「おあそび」とはいえ、これはなかなか本質を突いています(笑)
小さい頃から宿題は先に済ませるタイプでした。決していい子だった訳ではなく、心おきなく遊びたかったから。今では、やらなければならないことと好きなこと、どちらも楽しめるようになってはきたのですが・・・
『ホモ・ルーデンス(遊戯的人間)』というホイジンガの著書があります。
人間と遊びとのかかわりあいを解き明かしたものですが、この中に何と上杉謙信の名が・・・戦いのさなかに、敵の武田信玄に塩を送ったのは「あきらかに遊びの規律への忠誠を示したものだ」と述べているそうです。・・・そうですと書いたのは、ホイジンガの著書を読んだのではなく、『ことばへの旅』(森本哲郎著 角川文庫)の「遊びについて」という章で引用されていたためです。最近、久しぶりに再読して謙信の名を発見し、ビックリしました。
森本氏は「遊び」とは要するに「ゆとり」であるとおっしゃっていますが・・・
遊びとは何かとあらためて考えてみると、なかなか難しいですね。
(他の章もたいへん面白いので、興味のある方はぜひ、お読みください。)
謙信の脳内にも「遊」の字が詰まっていたのかしら?!
こんなことを思い浮かべてみるのも楽しい遊びですね。
午後5時を過ぎて、お日さまが沈み始めると、ようやく涼しい風が吹いてきました。
暑さでぐったりしているベランダの植物たちに水遣りをすると、ゴクゴクと音を立てて飲み干しました。
今は、シャッキリしています。
そういえば、梁塵秘抄の「遊びをせんとや生まれけん」
大好きです、このフレーズ♪