夏休みの一日、ジブリ映画『思い出のマーニー』を観てきました。
先に原作を読んでいたので、どのように映画化されたのかにも興味津々。
原作はイギリスの児童文学で、かなりの長編です。
これを日本を舞台にしてどのように視覚化するのか想像もつきませんでしたが・・・
とても自然に北海道で繰り広げられる物語になっていました。
原作のいろいろな部分はかなり切り取られて、もっとも大切なエッセンスが抽出されています。
例えるならば、伸びた枝葉を伐ったことで、その木らしい本来の姿が見えてきたという感じ。
大自然の風景も、建物、室内などの表現も美しく巧みです。
ストーリーと関係なく、それらだけを観ても価値があるほど。
『借り暮らしのアリエッティ』以上の素晴らしさだと思いました。
それにしても、マーニーって誰 ?
この問いに対する答えは原作でも同じですが、確かに存在したある人物。
でも・・・
それではひと夏を共に過ごしたあの存在は一体 ?
それは杏奈の「想像上の友だち」と言い切ってよいのか、それとも・・・
人それぞれに、様々な解釈があると思いますが、私は、二人が時空を超えて会ったのだと思います。
大きな「愛」が二人を巡り合わせたのだと。
先日見た夕空。
原作を読んだ後だったので、この下にマーニーたちがいるような気がしました。
映画の中にも、美しい夕空があって・・・
これから少し神秘的で綺麗な夕焼けを見たときは、きっとその場面を思い出すことでしょう。
なお、冒頭の写真は、パンフレットの一部とスターチス☆
原作の中にシーラベンダーという花が登場します。
聞きなれない名前なので調べてみると、よく知っているスターチスのようです。
これは以前、千葉に行った知人がお土産にくれたもので、ドライフラワーにしてとってありました。
もともとは海辺に育つ植物だったのですね。
意外なところで物語とつながったのが何だか嬉しくて(^-^)